今回は、ちょっとだけ毛色の違う投稿をさせてください。次回からはまた外に飛び出します!1回だけ我慢して付き合ってやってください。

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(鉄道ジャーナル最終号の表紙)

タイトルにもある通り、鉄道ジャーナルという雑誌が休刊という名の廃刊になってしまいました。雑誌の世界では、休刊とはほぼ廃刊のことらしいのです。このブログの読者の方ならなんとなくお気づきと思いますが、私は鉄道ファンでいわゆる乗り鉄です。乗り鉄歴は40数年になるでしょうか!いわゆるブルートレイン世代で、私は就職するまでは関東に住んでいたのですが、小学生高学年の頃は休みの日の朝は始発電車に乗って、上野駅や東京駅に「ブルトレ」を撮りに行ったものです。いつかあれに乗りたい、、、私の乗り鉄の序章はそんな感じでスタートしました。そんな時に出会ったのが鉄道ジャーナルという雑誌でした。

鉄道雑誌の世界では、鉄道ファン、鉄道ピクトリアル、鉄道ジャーナルが鉄道誌御三家と言われて古くからありました。鉄道ファンは車両とか運用とかいわゆる鉄道誌と言われる内容、鉄道ピクトリアルは技術的なものや私にとってはちょっと取っ付きづらい、難しい内容に感じられました。そんな中、鉄道ジャーナルは実際に列車にライターさんとカメラマンが乗車してルポをする列車追跡というシリーズがあり、ワクワクしながら読んだものでした。ブルトレの列車追跡が載っている号は、少ないお小遣いを工面して、ほぼコンプリートしたと思います。

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(鉄道ジャーナル最終号の裏表紙=歴代で最も売れた号の表紙)

大学に入ると念願の鉄道研究会に入り、この頃が一番鉄ちゃんをしていました。周りに鉄道の話をすることができる友達がいるのが、とても楽しかったものです。この頃になるとアルバイトで自由になるお金も増えていたので、鉄道ジャーナルは毎月買っていました。サークルで雑誌も作っており、列車追跡のかなり雑な真似をしたりしたものでした。

仕事を始めると信じられないぐらい忙しくなり、昔のことですから毎日遅くまで、休みも3週2休等と言われるくらい働いていました。地方に転勤して、車での移動ばかりの日が続き、いつしか鉄道からは離れていきましたが、鉄道ジャーナルは毎号ではありませんが、気がついた時には買っていました。

さすがにしんどかったので、転職をして縁あって高松に来てからは、すっかり鉄道から離れてしまい、鉄道ジャーナルからも離れていきました。しかし歳がゆきある程度落ち着いてくると、また乗り鉄も復活したいな、、、ということで、このブログも始めました。最近は鉄道ジャーナルもまた買い始めていた矢先に、廃刊となってしまいました。

上記の通り私は以前転勤族だったので、バックナンバーは全然残っていません。でも、私の人生の要所要所で、鉄道ジャーナルが私の人生を彩ってくれていたのは間違いありません。そんな最終号を書店で買って帰る時、持った感じがあまりにも薄くて、先日とても久しぶりに母の肩もみをした時と同じ感情になってしまいました。齢をとり痩せてしまったのは、鉄道ジャーナルも一緒のような気がしました。最終号を購入した日は、本を読みながらお酒を飲みいろいろと考えながら床に就きました。人生の中で、こんなに要所要所で登場する雑誌があったということは、今から考えれば、私は親友に匹敵する距離感の雑誌に出会って、それだけ好きなものがあって、まあまあいい人生なのかもと改めて思ったのでした。今度また、どこかの鉄道に乗りに行きたくなりました。

本日はご乗車いただきましてありがとうございました。そして、ごくごく私的な内容の拙文にお付き合いいただき、ありがとうございました。